「転職活動に生成AIを使ってもいいのかな」。
自己分析や職務経歴書を前にすると、何から言葉にすればよいか迷いますよね。生成AIは、考えを整理したり、質問の壁打ちをしたりする補助として使えます。ただし、AIに任せれば採用されるわけではありません。経験や希望を決めるのは自分です。
生成AIは転職活動の補助として使う
AIには、「この経験から考えられる強みの候補を質問しながら整理して」「事務職の求人を比べる観点を挙げて」のように、考えるきっかけを求められます。答えをそのまま使うのではなく、自分の経験に合っているかを確かめながら使いましょう。
自己分析では、担当業務や印象に残った出来事を箇条書きにし、AIから質問を返してもらう方法があります。求人選びでは、年収、休日、勤務地、仕事内容など、比較項目の抜け漏れを確認できます。
たとえば、「お客さま対応で工夫したことを思い出すための質問をして」と頼めば、経験を掘り起こすきっかけになります。「求人票を読むときに、勤務地や休日について確認したい項目を挙げて」と頼めば、比較用のメモの土台にもできます。ただし、AIが示す求人情報や制度の説明は最新とは限りません。実際に応募する求人の条件は求人票や企業の案内で、法律・統計・公的制度は公式情報で確認しましょう。
入力する内容は、固有名詞を外しても考えられることがあります。たとえば勤務先の名前や顧客名を入れず、「小売店で接客を担当した経験」のように、事実の範囲をぼかして整理する方法です。AIに渡す情報を少なくするほど、確認すべき点も見えやすくなります。
書類と面接では「事実」を自分で入れる
履歴書・職務経歴書では、自分が実際にした仕事、役割、成果を入力し、文章の順番や言い回しを整える補助に使います。誤字脱字の確認や、見出し案を考える用途もあります。
面接では、応募先の求人票を要約して質問案を作ったり、想定質問への回答を練習したりできます。けれど、実際に話していない経験や、できないことをAIに作らせてはいけません。面接で深掘りされたときに、自分の言葉で説明できる内容だけを残します。
模擬面接のように使うなら、AIの質問に答えたあとで、「結論が伝わるか」「具体例が足りないか」と聞く方法があります。返ってきた文章を丸暗記するのではなく、声に出して違和感がない言葉へ直しましょう。志望動機や自己PRは、応募先の名前を入れ替えるだけの文章にせず、自分が経験したことと、応募先で取り組みたいことがつながっているかを確かめます。
使う前に守りたい注意点
生成AIの出力には、もっともらしい誤りが含まれることがあります。法律、企業情報、求人条件、最新の制度は、公式サイトや求人票で別途確認しましょう。
また、氏名、住所、電話番号、顔写真、応募先の担当者名、社内資料、顧客情報、未公開の事業情報は、むやみに入力しません。利用するサービスごとに規約やプライバシー設定、入力内容の扱いを確認します。会社に勤めながら使う場合は、勤務先のルールにも従いましょう。
利用規約やデータ利用の設定は、サービスやプランによって異なる場合があります。使い始める前だけでなく、内容を入力する前にも、会話がどのように扱われる設定になっているかを確認してください。情報を匿名化していても、組み合わせると誰やどの会社のことか分かる内容には注意が必要です。
AIが整えた文章をそのまま送ると、自分らしい言葉や事実とのずれに気づきにくくなります。声に出して読み、「これは自分が面接で話せるか」「応募先の仕事内容に合っているか」を確認してから使います。
送信前には、AIの下書きと自分のメモを見比べましょう。担当していない業務、実際には出していない成果、言い切れない数字が混ざっていないかを確認する時間が、書類と面接での説明をそろえることにつながります。
最後は人と話して確かめる
AIは、考えを広げる相手にはなれますが、あなたの表情や迷い、生活との両立まで判断してくれるわけではありません。整理した内容が合っているか不安なときは、第三者と話してみるのも一つの方法です。
Careeeでは、キャリア面談で希望条件や転職の軸を整理し、履歴書・職務経歴書の作成支援、面接対策を行っています。AIでまとめた下書きを、自分の経験に合う言葉へ整えたいときもご相談ください。