複数社から内定をもらうと、うれしい反面、「どちらを選んでも後悔しそう」と迷うことがありますよね。年収が高い会社、仕事内容に興味がある会社、通いやすい会社。比べる項目が多いほど、一つの条件だけでは決めにくくなります。
そんなときは、頭の中で比べ続けるより、提示された条件を同じ項目で並べてみましょう。正解を探すためではなく、自分が転職で変えたかったことに近い選択を見つけるための作業です。
内定が複数あるときは、条件を並べてから考える
まず、求人票、面接で聞いたこと、内定後に受け取った条件を分けて置きます。募集時の求人票と、個別に提示される労働条件は同じとは限りません。最終的には、入社する自分に示された条件を確認することが必要です。
年収だけを比べると、基本給、手当、固定残業代、賞与の扱いが見えなくなることがあります。仕事内容だけを比べると、勤務地や勤務時間が自分の生活に合うかを見落とすかもしれません。一社ずつ感想を書く前に、同じものさしを作ります。
比較表に入れたい項目
紙やメモに、会社名を横、確認項目を縦に置いてみましょう。空欄があれば、判断を急がず確認する印として残します。
- 仕事内容、配属予定、入社後に期待される役割
- 基本給、手当、固定残業代、賞与、試用期間中の条件
- 勤務地、転勤や業務内容の変更の範囲
- 勤務時間、休日、休暇、繁忙期の働き方
- チームの体制、相談の仕方、評価の考え方
- 今後身につけられそうな経験や、キャリアの方向
「企業・職場環境」は、印象だけで採点しなくて大丈夫です。面接で説明が分かりやすかったか、自分が質問しやすかったか、仕事内容を具体的に想像できたかをメモに残すと、あとから比較しやすくなります。
転職の軸に戻って優先順位をつける
比較表ができたら、転職活動を始めたときの悩みに戻ります。仕事内容を変えたかったのか、働き方を見直したかったのか、経験を深めたかったのか。どの会社が一番よいかではなく、自分が次に大切にしたいことと矛盾が少ないのはどこかを考えます。
たとえば年収が希望に近くても、勤務地や役割が続けにくそうなら、条件を見直す必要があります。反対に、未経験の仕事で条件に不安があるなら、入社後の支援や期待される役割を確認することで判断しやすくなることもあります。
承諾前に不明点を残さない
迷っている理由が「どちらがよいか」ではなく、「条件が分からない」ことなら、比較する前に質問しましょう。給与の内訳、試用期間、勤務地、休日、仕事内容は、承諾前に確認したい項目です。回答を受けたら、口頭の印象だけでなく、最終的にどの書面で確認できるかも見ておくと安心です。
質問は、「前に聞いたのですが」と恐縮しなくて大丈夫です。たとえば、配属先がまだ決まっていないなら決まり方を、残業について気になるなら繁忙期も含めた働き方を、具体的に聞きます。曖昧なまま承諾してから困るより、選ぶために必要な情報を確かめる方が、お互いにとって自然です。
比較の期限がある場合は、いつまでに回答が必要かも確認します。考える時間が短いときほど、条件を全部覚えようとせず、比較表の空欄と疑問点を優先してください。誰かの決め方をなぞるのではなく、これなら納得して始められると思える選択を探していきましょう。
もし比較しても決め手が見つからないなら、「入社後に後悔しそうなことは何か」をそれぞれに書いてみる方法もあります。仕事内容が見えない、通勤が続けられるか不安、年収の条件があいまい、といった不安があれば、質問するか、自分の優先順位を見直す材料にします。内定をもらったことと、すぐに決めなければならないことは、同じではありません。
家族と暮らしている人は、勤務時間や勤務地を共有して話してみるのもよいでしょう。自分だけでは当たり前と思っていた条件に、別の見え方が加わることがあります。
選んだあとに比べ続けなくて済むよう、決めた理由も一行だけ残しておくと、入社準備へ気持ちを切り替えやすくなります。
Careeeでは、希望条件や転職の軸の整理、求人選び、応募・選考のサポートを行っています。複数の選択肢を前に迷うときも、何を比べればよいかから一緒に整理できます。